開幕直前の今 2010.05.26 プロデューサーM.M.
静岡人にとってサッカーは特別な存在だ。単純に、地元が強い(強かった)からと言うのが大きな要因だろう。高校野球は、甲子園1回戦突破がやっとだし、選抜大会になると県の代表校が居ない年も有る。それに比べ、冬の高校サッカー選手権では、決勝進出が当然の様に続き、県予選の方が全国大会よりレベルは上と言われ、サッカー王国の名を誇りにしていた。そちらも近年では、危ういが。
週一のダイアモンドサッカーと言う番組で、世界の試合(主に西ドイツのブンデスリーグ)を楽しみにし、4年に1度のW杯をNHKの総合で深夜迄見続けて居たのが、小中学生時代。高校に入ると、そこにはサッカーエリートが居た。静岡学園。同期入学に三浦和良の名も有った。1982年には、学区が隣の観山中学に始まり、清水東とヤマハ発動機(後のジュビロ磐田)が全国制覇。静岡勢が、中学・高校・社会人の全てを制覇した。高校2年?の冬、県予選の決勝戦。相手は清水東。愛校心の欠片も無い俺でも応援に駆けつけた。清水東の1年生で丸坊主の(あの)武田にハットトリックを決められ完敗。清水東には、長谷川健太に大榎・堀池の3羽ガラスが居た。そのまま彼らは全国制覇。この時代の静岡の選手たちがJリーグの創成期に中心選手となり日本代表の顔になる。
こんな背景が有れば、誰でもサッカーが好きになる。国内のプロ(J)リーグも夢、ましてや日本代表がW杯に出場するなんて夢のまた夢だった時代。俺は必死に西ドイツを応援していた。延長戦突入してからの2点差をひっくり返した西ドイツに夢中になって以来。今でも、日本以外での第一応援国はドイツ。つまり、リアルに期待して応援しているのはドイツと言う事になる。負けた時のショックは勿論ドイツの方が強い。W杯においては、ドイツFAN暦の方が長いんだから(笑)。
2010年、待望のW杯イヤー。先日今年2度目の韓国戦に敗退した日本代表。しかも本戦のグループリーグには、今一番切れているロッベンを擁し、スナイデル率いるオランダ。デンマークはラウドルップ兄弟が懐かしいが、確実に1992年のユーロを制した時よりも強い。相変わらず波が荒いけど、機能した時は、オランダにも匹敵する強さを発揮するカメルーン。この3カ国とのグループリーグ。これだけの相手をするのに、今の代表のチーム力を見ると、そりゃぁ期待は出来ない。実績も無い国だし。でも、サッカーは、時に予想外の自体が起きるスポーツ。ジャストミートのシュートが外れても、蹴り損ないのボテボテが決まって勝つゲームも有る。勝負にはツキも必要。リーグ戦で、首位のチームが下位のチームにあっけなく敗れる。これがサッカー。だから、戦いの始まる前に期待を捨てる必要は無い。
今までの大会はどうだろう。期待感を煽る様に、親善試合で結果を連発していた。前回はドイツと引き分けていたし、その前の大会前の親善試合や国際大会で、イングランドやフランスとも対等の試合をした。でもね、海外開催での結果は引分けに寄る勝ち点1だけ。期待というのはあてにならない。
だから逆に今回は、全く期待されて居ない分、失うものは無い訳で、思いっきりやるチャンス。美しいパス回しなんて、世界レベルのDF相手に出来るわけが無い。ひたすら走って、粘って、体預けて、必死にやれば良い。日本人は頭で描く形にとらわれ過ぎる。だから一瞬遅れる。どうせ取られるなら、横や後ろへのパスじゃなくて、突っかけてみて取られようよ。どうせかわし切れないんだから、ゴールに向いたらシュートを打ってみよう。監督も重要だが、笛吹けど踊らずの場合も有る。選手が意識すれば良い。
4年に1度。
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